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チューンナップについて
  • ボードをチューンナップに出したいのですが、どうすればいいですか?
    ショッピングの注文フォームやお電話にてお申し込みください。 チューンナップに求める内容も併せてお伝えいただければご相談の上、作業いたします(「ショートターンが苦手なので、スイングしやすいように」など)。 お客様からのボード発送は送料元払い、チューンナップ料金のお支払いは口座振込みまたは代金引換となります。
  • チューンナップとは何ですか?
    ボードを使用したまま放っておくとエッジが錆び、滑走面が酸化、翌シーズンには元の性能を引き出すことが難しくなってしまいます。 ひどい場合はワックスを塗っただけでは滑走性を取戻せず、結果的にスノーボードの寿命を短くすることになります。 1シーズン使用したスノーボードのエッジは丸まり、滑走面はアイロン熱による痛みやケバ立ちができます。 また、石を踏むなどしてできたエッジや滑走面のキズも滑走性を低下させます。 このようなことがないように使用後のメンテナンスやチューンナップをおすすめしています。 また、メーカーから出荷されたばかりの新品といえども未完成品状態のものが多く、チューンナップなしでは本来の性能を発揮しないばかりか、ユーザーの好みに合わせることができないわけです。 ご購入の際、滑走面やエッジの状態、仕上がりを確認して、よりよい状態で滑走することがレベルアップの秘訣だと思います。
  • チューンナップをすると何が変わりますか?
    乗りやすさが断然変わると思います。 ターンの始動や抜けがスムーズになることがレベルアップにつながり、キッカーやグランドトリックにおいても簡単にトリックを習得できるのではないでしょうか。 また、逆エッジ防止にもつながるため安全性が向上します。 エッジの角度調整や滑走面の加工(ストラクチャー加工)によって、ライダーが求めるフィーリングに滑走性や操作性を近づけることが可能です。 自分の意志がボードとリンクすれば大会や検定においてもよい成績に結びつきやすいと思います。
  • サンディングとは?ストラクチャーとは?
    滑走面の持つ性能を引き出すためにソールを削る加工をサンディングといい、サンドペーパー状のもので削る方法とストーンと呼ばれる円形の砥石で削る方法の2つがあります。 その際、不規則または規則的な溝が滑走面に入り、滑走中に生じた微水滴の流れる道筋を意識的につくります。 滑走性を高めるこの溝のことをストラクチャーと呼んでいます。 雪面と滑走面の間における摩擦熱で生じた水分によって、ボードを斜面に沿って落下させることができるのです。 一般的にはサンディングによる仕上げのみでも十分に滑走可能ですが、より滑走性を求める場合、いわゆる「走るソール」に仕上げるためにはストーンによるストラクチャーに加工することが必要です。 3~4月下旬など気温の上昇や湿雪のとき、水分が多く発生して滑走面が雪面に貼り付いてしまう現象(吸水現象)が起こります。 雪面と滑走面の間に発生した水分を効率よく排水するためのストラクチャーをつくり、この問題を解消します。 逆にとても寒いときにはこの水分が発生しにくく、雪の結晶が滑走面に刺さって抵抗になり、滑走性が低下するものと考えられています。 寒過ぎてもスノーボードは滑らないことがあります。 細かなストラクチャーにより摩擦抵抗を増やし、適度な水分を発生させ、低温時でも滑走性を高めることができます。 ストーンストラクチャーでは万能型クロスストラクチャーを採用し、通常滑走からレース使用まで幅広く対応しています。
  • エッジの角度調整とは?
    エッジのチューンナップはボードの個性と乗り手の好みをリンクさせるために実施します。 もちろん、技量にあったチューンナップが必要です。 技量以上のチューンナップは乗りづらいばかりか、上達の妨げにもなりかねません。 エッジの角度は90度が基本ですが、乗り方や技量によってエッジのサイド側、ソール側を1~2度調整(ビベリング)をしていきます。 ほんの数ミリしかないエッジですが、ボードの特性を担う部分でもあり、乗り手がテクニックを発揮するにも、その調整が大きなウェイトを占めています。 一般的にはサイド側ビベリングを1度、ソール側ビベリングを1度の90度が標準だと思います。 アイスバーンを滑る際はサイド側ビベリングを2度、ソール側ビベリングを1度の89度に調整するなどコンディションや指向に合わせて調整します。 サイド側ビベリングはエッジのグリップ感、ソール側ビベリングはスイング性やターンのつながりなど操作性の調整になります。
  • 滑走性を高めるには滑走面をフラットにした方がよいのでしょうか?
    滑走面がフラットである必要性についての定義はありません。以前はよく言われましたが、今は形状も違えばコンセプトも明確になっています。 あまり気にしない方がよいと思います。 使用目的やフィーリングでどうしても必要な場合以外、(ソール形状により)フラットにすることはボードの寿命を極端に短くします。 ソール形状に合ったエッジの角度調整などが大切です。
  • チューンナップに出す時期や頻度はどれくらいがよいのですか?
    1シーズンに何日滑るのか?どういう使い方をするのか?によって異なります。 一般的にシーズン前や終了後になりますが、シーズン中でも春雪用に滑走面の加工をすることがあります。 シーズン終了後にチューンナップをして保管しておけば、滑走面をよい状態にしたまま来シーズンを迎えることができるでしょう。 滑走するとエッジの角が落ちでエッジングのかかりが弱くなるため、滑走条件により1シーズンに1~2回程度はエッジ調整を行うのがよいと思います。 また滑走ごとにダイヤモンドファイルを使用し、面を整えてあげるとエッジフィーリングを簡単な作業で維持することができます。
  • チューンナップに出すときのおすすめは?
    検定や技術選、大会を目的としている方、またこれから挑戦しようとする方はお任せではなく、不得意な点や要望を用意することがチューンナップにおいて重要です。 「エッジの引っ掛かりが気になる」「スムーズにターンに入れない」「キッカーで真っ直ぐ飛べない」など。 操作しやすく、扱いやすいボードこそレベルアップや技術の向上に結びつくのだと思います。 チューンナップは一度実施したからといって、やり直しが効かないというわけではありません。 ボードの特性によってエッジの角度を微調整したり、自分好みのフィーリングにすることが大切です。
  • ベースワックスと滑走ワックスの違いは?
    ベースワックスの成分はパラフィンになり、滑走ワックスを施す前に滑走面に浸透させるもので、滑走ワックスの持ちをよくするものと考えてください。 つまり、滑走ワックスの下地ということです。 下地といっても滑走中に滑走ワックスがなくなったときにはベースワックスが代わりを担当してくれます。 滑走ワックスはパラフィンにフッ素やシリコン、ガリウムなど摩擦係数を低くする成分が混入されたものです。 ベースワックス、滑走ワックスともに雪温や気温、湿度によって使い分けできるように調整されています。 ワックスは液状、半練り、固形の3種類に大別できます。 液状ワックスは通常スプレーなどで吹きつけますが、あまり持ちはよくありません。 固形ワックスはそのままでは滑走面に浸透しないため、アイロンの熱を利用して染み込ませていきます。 粘度の違うワックスをそれぞれ数十回染み込ませることで、より滑るようになります。 最近ではペネトレーションヒーターで滑走面全体を一定温度・短時間の加熱により、効率よくベースワックスを浸透させ、仕上げることが可能になりました。