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怪我におけるリハビリテーション(以下リハビリ)とは、怪我や固定によって低下した損傷部位の柔軟性や、損傷部位周辺の筋力等の機能性を、怪我をする前に近い状態まで回復させる事を指します。
しかし、基本的に受傷直後(急性期)は、まず患部の炎症・出血等を落ち着かせ、その後(回復期)は、患部の血行を促し、損傷部位の回復を図る必要があります。
また、損傷した靭帯など軟部組織がある程度修復するまでの間(急性期−回復期)は、患部の固定をする事が必要不可欠となります。
リハビリは、基本的には患部の状態がある程度回復・安定してきてから行いますので(自己判断で痛めたところを無理やり動かしていては、患部の状態が悪化するばかりです)上記のような状態では通常行いません。
ここでは、急性期−回復期(初期)に、自宅で行える処置を説明します。
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| 「冷却療法」 |
受傷直後に行います。
急性期の痛みや炎症を和らげるのに効果があり、この時期の治療全体に用いられます。
また、運動やリハビリで患部に負担をかけた後に、患部の刺激症状を減らすのにも役立ちます。
例えばプロ野球選手のピッチャーが、試合後のインタビュー時に肩や肘を冷却しているのも、これに基づいて行っているものです。
受傷直後の場合は、患部を冷却し痛みが麻痺した状態で足関節を動かすことにより、患部の拘縮(怪我した後に関節の動きが固くなる事)を最小限に抑え、競技への早期復帰を目指すことが出来ます。
但し、専門医の診察を受け、どの部位をどの程度損傷しているか、ということが判った上での話です。
足関節に関しては、いずれの靭帯にしても第1度〜第2度までの損傷に限ります。
微細なものでも、骨折などがある場合は早期の運動は禁忌となります。
専門医を受診、通院している場合は、専門医の指示に従ってください。
専門医によってギプスシーネや包帯等で固定されている場合、その上から氷などで冷却するのも有効です。
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| 「急性期(受傷後3日以内)の足関節捻挫における具体的な冷却療法の一例」 |
| (1) |
氷水の入ったバケツに足を浸す。
脛の中央付近まで浸せるとベター。
冷たさで患部が麻痺して感覚がなくなってくるまで浸す(約10−20分)。
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| (2) |
バケツから足を出し、患部が冷たさで麻痺している間(約2−3分)、自動運動(自分で痛みなく動かせる範囲で足首を上下に動かす)を行う。
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| (3) |
再度、バケツに足を浸す(5分程度)。
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| (4) |
再度、バケツから足を出し、感覚が麻痺している間(2−3分)、自動運動をする。
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| (5) |
それを4−5回繰り返す。
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| ※ |
専門医の診断・指示等がない場合は、自動運動は行わず、冷却のみを行ってください。
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| 「温熱療法」 |
基本的に受傷後3日以内には行うのは禁忌とされています。
受傷直後の患部からの出血が治まり次第、温熱療法を開始し、患部の血行の促進を図ります。
血行を促進することによって、痛めた組織の修復に必要な栄養素がより早く患部に行き渡ります。
また、温めることによって、筋肉や靭帯などの軟部組織をより柔軟にし、結果として関節を軟らかくします。
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| 「自宅で出来る温熱療法」 |
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蒸しタオルでの温罨法(おんあんぽう)
簡単なものでは、濡らしたタオルを絞り、絞ったタオル数枚を電子レンジで温めて、それを重ねて患部に当てます。
ビニールなどをタオルの上に重ねて密着させると、保温性が高まります。
冷めてきたらタオルを取り替えて同様に繰り返してください。
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| ■ |
温冷交代浴
温冷交代浴は、通常の温熱療法に比べて血行を促進する効果が非常に高いため、主に手術後の腫れの強い場所や、外傷後に起こる関節拘縮、また痛みの訴えの強い方への治療の一環として行います。
可能であれば1日数回行ってください一つの例として、足関節捻挫の際、入浴時に出来る温冷交代浴の方法を挙げてみます。
・まず、温かいお湯を張った湯船に捻挫した患側の足を2分程浸します。
・その後足を湯船の外に出し、冷水のシャワーを1分程度当てます。
以上の動作を4−5回繰り返します。
必ず最後はお湯に浸して温めて終わるようにして下さい。
これが終わった後、患部はぽかぽかと暖かくなりますので、その間に足関節の自動運動を行ってください。
1−2回の交代浴では十分な効果は得られません。一定期間以上の継続が必要です。
足関節の運動メニューは次回以降詳しく記していきます。
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