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努力は才能を超える…
現役であり続けることと、選手の寿命について少しお話しましょう。

「もう、歳だ…」とか「若い奴には勝てない…」なんてことも聞きますが、それはちょっと違うような気がします。 もちろんスポーツの種類にもよりますが、私は技術・体力が充実するのは35歳前後と考えています。 スポーツを若い頃からはじめたならば、それだけ対応能力が高いわけですから、上達が早いのは当然です。

しかし、集中する時間が長ければ長いほど、モチベーションを維持するのは難しいことです。 練習がきつければきついほど、守りたいものがあればあるほど、現役を続けることは辛くもなります。 時代とともにスポーツサイエンスが日進月歩で進化しても、最終的に勝利するのは、努力する・諦めない・根性のある人です。

いかに才能があろうとも「絶対に努力は才能を超える」とわたしは信じています。 みなさんも諦めてはいけません。 わたしは一昨年の12月に鎖骨を骨折したのですが、なかなか繋がらないために1年間は満足なトレーニングができませんでした。 ところが、いざトレーニングを再開してみると、またまた進歩する自分がいるのです。 トレーニングって素晴らしい…。 というわけで今回からは「限りない発達を求めて」というテーマで書いてみましょうか。

トレーニングをより効果的に行うには「体を慣らさない」常に新しい刺激を与える必要があります。 通常、瞬発力と筋持久力を鍛えるというのは、相反する作用のため、それぞれのトレーニングの内容も回数も異なります。 しかし、限りない発達を求めるにはこの点を一考しなければなりません。
精神的限界について
我々の技術はなぜ向上するのでしょう? 最初に出来なかった事が出来るようになる…。 それはその動作に慣れるからでしょう。 それでも、体は慣らしてはいけないのです。 しかも「痛みのないところに発達なし」という言葉があります。 どういう意味かと言えば痛くなるまでやらなければ肉体は発達しないということです。

みなさんも経験があることでしょう? 例えばスクワットの回数を重ねて行けば、そのうち腿に刺すような痛みが出ます。 しかし、ここで止めると単なる準備運動に終わってしまいます。 その痛みに耐えてこそ、はじめて運動がはじまります。

我々現役のボディビルダーの場合はさらに「もう上がらない状態」からが勝負です。 その状態を「精神的限界」と呼びます。 脳からこれ以上やると怪我をするので「あぶないからやめなさい」と言う指令が出るからです。

だからといって、ここでやめてはいけません。 この時点で必要になってくるのが「火事場の馬鹿力」です。 まさに「火事場の馬鹿力」は精神的限界を超えた状態。 普段は出ない力が火災という危機的状況により出てしまうのです。

限りない発達はこの精神的限界を超えてこそ得られるものです。 以上のことをふまえ、器具を使える人はガンガンとインターバルをおかずにやってください。 セットとセットの間のインターバルは1分以内で頑張りましょう。 息が切れた状態でトレーニングを行えば心肺機能も向上します。 若いうちに自分の体をいじめておけば、歳をとってからが楽ですよ。
スクワットのバリエーション
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図−1 図−2
図−1、図−2は通常のスクワットです。 図−1は通常のスクワット(大腿四頭筋の収縮時)のスタート、図−2がボトム(大腿四頭筋の最大伸展時)です。 バーベルの位置に注目してください。 重量が脚全体にかかっています。
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図−3 図−4
図−3、図−4はフロントスクワットです。 こちらは大腿四頭筋にダイレクトに負荷がかかっています。 フロントスクワットはフォームが非常に難しいので、きちんと通常のスクワットのフォームを完成させる必要があります。 フォームを無視すれば、やがて関節が痛くなったり怪我をしたりします。 スクワットで重量がかかればかかるほど体は前に倒れ、ボトムから立ち上がるときに、腰を痛める可能性が増えるのです。
具体例をあげましょう。

1.スクワット
→《60kg×15回、80kg×12回、100kg×10回、120kg×6回、140kg×3回》

2.フロントスクワット
→《80kg×限界数×3セット》

おそらくこれでヘロヘロになるはずです。 もし、そうならないのであれば、まだ限界に達していないということです。
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